色絵作品

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与平色絵は青磁・白磁と並び、与平前期時代の柱である。清風与平を明治陶芸の第一人者に押し上げた作品も色絵作品である。現在の清風与平作品イメージ(白磁・青磁のスペシャリスト)と異なり、その当時の展覧会出品目録から見れば、色彩のある作品が多く並んでいた。色絵とは施釉された陶磁器の器面上に色絵具で描かれた文様を呼ぶ。その色絵陶磁器は、江戸時代から作られている。京焼では仁清・乾山等で知られ、磁器の色絵様式としては、金襴手が主流であり、その様式が確立している。それは清風与平も受け継いでいる。清風与平が色絵作品を独立頃から作っていることは入賞記録及び伝世作品から明らかである。色絵スタイルにつき、帝国技芸員に任命される前、明治23年頃にそれが完成されていることは左頁図版27作品で 明らかである。明治20年代半ば、清風与平は江戸時代の伊万里・京焼にない、新しい陶磁器の色絵世界を作り出したが、新たな近代美の世界を作り出すまでは至っていない。これに対し、後期に発展した釉下彩は、いわゆる色絵であるが、明治時代にヨーロッパから導入した技法である。色絵とは歴史的経過も技法も異なる。本書では、清風与平後期に輝く釉下彩技法でもって、近代陶磁器の美術性を探求するので、清風与平前期に確立し、伝統性が残ることの多い伝世色絵作品は別欄とし、本欄に掲載した。

色絵盃洗 かきつばた花文色絵鉢 菊文色絵鉢
珊瑚文色絵赤地鉢 白抜き菊に蝶文色絵染付水指 猫に草文色絵壺
色帯文色絵染付水注 牡丹梅文色絵茶碗 牡丹木蓮文色絵盃
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人物文金襴手碗 魚文金襴手碗  
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